久保
いよいよ最後「離れる」のフェーズです。
あり方オンラインサロンで日報コーナーを設けているのですが
吉川様も新しく日報を始めたいとお伺いしました。
なぜそのように思われたのでしょうか?
吉川様
1日何をしていたかをしっかりと振り返ることで、その日あったことに目を向けることができると思います。
そういったところを意識化していきたいですよね。
自分一人ではなく、人とのつながりの中でチームがうまく回っていくんだと思います。
そういった部分に少しでも光を当てて、その日関わった人への感謝の気持ちを忘れないようにしたいなと考えています。
久保
成功者は日報を書いているとよく言われます。
大切なことは「毎日続ける」こと。これがとてもポイントだと思います。
毎日コツコツと振り返ることのできる吉川様には合っていると感じます。
「自分で自分を育てられる」ことがテーマではないかなと。
見知守破離の「離れる」フェーズで目的・目標の作り方はすでに修得されたと吉川様はおっしゃってましたね。
目的とは「何のために」
目標は「何をする」
とあり方塾ではお伝えしていて、目的・目標を設定することを重視しています。
あり方塾での学びはそれを繰り返しだったのではないでしょうか。
吉川様
そうですね。
次の行事の挨拶で「何をしゃべろう」
それは一体「何のために」「何を狙い」として、「何を吸収して」ほしくて、
自分はそれを言うのかを考えていきます。
目的や目標を立てる中で、自分が大切にしているものは大きく変わりませんが
そこに辿り着くまでの時間が短くなったというか。
自分がやりたいのはこれなんだということがすごく分かりやすくなっています。
やった方がいいこととやらなくていいことが、ふるいにかかるようになります。
「何のために」がすごく大切ですね。
久保
そうですよね。「何をする」は、経営者だからタスクは盛りだくさん。
そこに「何のために」を自分や相手に問えるようになると自分の変化スピードは速いですよね。
あれやりたい、これやりたい、どうしよう、というところから
「このために」を先に言ってくださるようになると、私もアドバイスしやすくなります。
組織の中には「経営理念」という太陽の如く何があっても輝いて、どこからでも見える存在のものがあります。
この経営理念に紐づいて目的意識がはっきりしているといいですね。
吉川様
私どもの法人では、「命・健康・感謝を大切にする」を理念に置いています。
もちろんそれは子どもたちがそういう風に育ってほしいなという思いもあるんですけれども、
それに事業に携わる職員も、職員の家族も、利用している子どもたちの家族も
みんな命や健康、それから感謝というものが大切になったらいいなというところがやはり一番大きな理念としてあります。
それを実現するために具体的な行動として「何をするのか」とつながってきますよね。
久保
私たちがご縁をいただいてから数年経ちますが、
吉川様が感じられるあり方塾での変化や久保彩に対して思うことをお伺いできますか。
吉川様
色々なことがニュートラルに自分で分析できるようになったかなと思いますね。
こう理念との結び付きで、ちょっといわゆる地図の縮尺を変えるじゃないんですけど、
全体を見通して日々の仕事ができるようになったことで、やりやすくなった部分もすごく大きいと感じます。
久保さんに対しては、何という名称がつくのか難しいですね。経営コンサルタントといえばそうかもしれないのですが・・・。
経営者とか組織を運営している人の多くは、自分がやるしかないと思っています。
専門家でいらっしゃるので情報をたくさん提供してくださるのが久保さんです。
でも、それをいざやっていくのは「自分自身」。
素敵なカードはたくさんお持ちで、私たちにいただくけれども、それを出すかどうかは
全てそこに参加している自分自身の覚悟によってのみ成り立っていますよね。
良いものを勉強しても、それこそ「まずやれ」の話じゃないんですけど、やらないと宝の持ち腐れになってしまいます。
久保
そうですね(笑)経営者・リーダー・ご自身が「変わりたい」「こうありたい」と心から思わないとならないので
最後にやるかやらないかを決めるのは私ではないのですよね。
あり方塾を2022年度も継続される決め手は何だったのでしょうか?
吉川様
自分のことを振り返られるのは自分しかいないのですが、その時間を確保することがいかに大変か。
やるのは自分なんだけれども、そこでサポートしてくださる方がいるっていうところが、
やっぱり自分に合うかなと思ったので続けているなと思いました。
久保
ありがとうございます。
経営者は、経営者だからこそ事業が変化することもやむなしです。
その中ご自身もかわりつつ、私も持っているものをたくさんカードを差し上げ一緒にやってきましたね。
そんな中、ウェブ書籍も出版されたそうで・・・。
「保育士は笑顔が9割: なぜか人間関係がうまくいく”自分ほめ”のススメ」
このタイトルに込められた思いをお聞かせください。
吉川様
自分を責めてしまう傾向があったのですが、自分にOKを出していくといいと学んだのですよね。
働くスタッフの皆さんへも、自分に対しても、そういう「自分を褒める」言葉が必要だったのだなと思います。
久保
本当にありがたい出会いをいただいたと思っています。
これからも益々ご活躍なさると思いますので、注目していますね。
お互いに成長していければ嬉しいです。
見知守破離のインタビューはこれで終わりとなります。
ありがとうございました。